日本初の試み、「自動車教習所」が制作した交通安全ゲームが登場

大阪府寝屋川市にある自動車教習所ネヤガワドライビングスクールは、交通安全の啓蒙を目的としたPCゲーム『走れメロン』を自主制作したと発表した。

「安全は知識だけでは身につかない。楽しさの中でこそ、自然と行動に繋がる」

同教習所は、従来の“叱って守らせる安全”から“納得して選べる安全”への転換が重要だとし、その考えに基づいて「遊びながら、楽しく学べる交通安全教育」としてゲーム『走れメロン』の開発に取り組んだ。

本記事では、ゲーム誕生の背景や実際の展示・教育現場での反応、さらに『走れメロン』を全国へ広げる意向について紹介する。

『走れメロン』と、その制作者の稲岡正昭さん
目次

自動車教習所がゲームを制作した背景

ネヤガワドライビングスクールの稲岡正昭さんは、地元で開催されるゲームイベントに協賛したことがきっかけで、ゲーム制作を考えたと語る。稲岡さんはベテランの教習指導員であり、法人向けに交通安全研修の業務なども行っている。

同教習所は、これまでにも大手FMラジオ局とコラボレーションし、自社敷地内で音楽フェスを開催するなど、自動車教習所の枠にとらわれない取り組みを行ってきた。

ゲームイベントへの協賛が決まった際、稲岡さんは「ただブースを出展するだけでは面白くない」と考え、自らゲームを制作することにした。

しかし、ネヤドラは自動車教習所であり、ゲーム制作の経験はなかった。そこで社内にチームを立ち上げ、生成AIを活用しながら、キャラクターやストーリー、ゲーム仕様などをゼロから制作に挑戦した。

こうして誕生したのが、自動車教習所が自主制作した交通安全啓蒙ゲーム『走れメロン』である。

NEYAGAWA DRIVE ROCK FES2025
大阪府外からも多くのお客様が訪れております!

『走れメロン』のゲーム内容

『走れメロン』は、自転車に乗ったネコのメロンが、ネズミの王に連れ去られた妹・マロンを助けるために自転車でネズミの王の城を目指すアクションゲームである。

交通安全教育は一般的に事故の悲惨さや恐怖心を煽る手法が多いが、同ゲームではファンタジー要素を取り入れ、楽しんで学べることに重きを置いている。

このゲームは、保育園児から小学校低学年程度の子どもを対象にしている。

ゲーム内では「信号を守る」「自転車に乗る時はヘルメットをかぶる」「夜間はライトを点灯する」といった交通ルールについて、楽しく自分で考えながら学べる設計となっている。

最大の特徴は、現実の交通ルールを守らなければ進めない点である。ステージの途中には信号機が設置されており、「青信号なら進む・赤信号では必ず止まる」といった現実世界と同じ判断が求められる。プレイヤーは「早く進みたい気持ち」と「ルールを守る判断」の間で迷いながら、制限時間内のクリアを目指す。また、メロンの頭にはヘルメットが装着されており、近年話題に挙げられている“ヘルメット装着の努力義務”についてゲームを通じて身近に感じてもらうことを目的としている。

『走れメロン』のタイトル画面。メロンはネズミの王までたどり着く事はできるのか!?
主人公のメロンは交通ルールを守り敵のトラップを回避しながら、やくそくの時間までにステージをクリアしなければならない

一般展示での反応

初めての一般展示となったイベント当日、会場には未就学児を含む家族連れや小学生など幅広い来場者が訪れた。会場では「時間なくなる!早く進んで!」「信号、赤だよ!」「青になった!今だ、進め!」といった声が自然と飛び交った。

『走れメロン』は、プレイしている本人だけでなく、周囲で見ている大人や子どもも一緒に考え、声をかけ合える点が特徴である。

結果として、イベント当日は100名以上の子どもたちがゲームを試遊した。稲岡さんは「初展示ながら、大きな手応えを感じる一日になった」と振り返った。

イベントでは、多くの子どもたちが笑顔で『走れメロン』をプレイしてくれました。

受動的な研修への課題意識

ネヤドラは以前から「安全運転の研修は受動的になりがち」という課題を感じており、これは大人だけでなく子どもにも当てはまるとされる。

稲岡さんは、長年の教習現場での経験から「安全は知識だけでは身につかない。楽しさの中でこそ、自然と行動に繋がる」と述べた。

新たな挑戦として、TVゲーム『走れメロン』を活用した子ども向け自転車安全教室をスタートした。子どもたちが「いやいや学ぶ」のではなく、ゲームを通じて「もっとやりたい!」「なるほど、こうすれば安全なんだ!」と遊びながら学べる研修を目指している。

『走れメロン』は、実際にゲームのコントローラーを握り、画面の中で自転車を操作することで、信号のルールや危険予知などが学べる仕様である。プレイヤーは遊びながら操作することで、交通ルールを覚えるだけでなく、「自分で判断して安全に動く力」が自然と身につく。

イベント後、保育園で行った『走れメロン』を活用した課外授業でも、子どもたちは楽しみながら交通安全を学び、「もっと遊びたい!」という声が多く聞かれた。

※実際に保育園で「走れメロン」の講習を行ったレポートです

『走れメロン』を全国へ

『走れメロン』は、まだ始まったばかりの取り組みであり、現時点で大きな実績はない。

そのため、ネヤドラはこのプレスリリースを通じて『走れメロン』を日本中に発信したいと考えている。

研修の出張対応は大阪府に限らず日本全国を想定しており、研修費用は基本無料で、遠方や離島は応相談とされている。

研修の際は、ネヤドラがゲームをインストールしたノートPCを持参するため、導入先で特別な準備をしていただく必要はない。

“楽しく学ぶことが、身を守る力につながる”

この信念のもと、地域の子どもたちのために交通安全を学べる場を広げていく意向が示された。

ネヤドラの『走れメロン』を、どうぞよろしくお願いいたします。

【会社概要】
会社名:株式会社寝屋川自動車教習所
代表者名:代表取締役社長 田邉 武志
所在地:〒572-0855 大阪府寝屋川市寝屋南1-1-1
設立:1964年3月26日
事業内容:
自動車教習事業(普通自動車・二輪車ほか各種免許教習)、
ペーパードライバー講習、高齢者講習、企業・法人向け安全運転研修、
交通安全教育・啓発活動 ほか
公式サイトURL:https://neyagawa-ds.co.jp/

株式会社 寝屋川自動車教習所:稲岡 正昭(いなおか まさあき)
TEL:072-823-0011 FAX:072-823-8900 
mail:m-inaoka@neyagawa-ds.co.jp/※当該案件に対する取材のご相談はお気軽にお問い合わせください。

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