「気づいちゃった。」

季間に一度のリレーコラム!
トークとはまた違った読み物を綴るパーソナリティーの一面をお楽しみください。

第16回は、柾谷周子。

 

 

 

”気づいちゃった。”

冬はあまり好きではない。寒いのが苦手。
いつからだろうか…ふと思い出してみた。
雪が積もるのを楽しみにしていたあの頃。
おやつと称して食べた綿雪と氷柱の味。
母に穿かされた真っ白な毛糸のパンツ。
極寒の早朝、車のドアにヤカンのお湯をかけている父を待つ時間。
学校の林でソリ滑り、友達のハンドル付きのソリが羨ましかった事。
祖母が縫ってくれた赤色の綿入り半纏の絶妙な柄。
坂の上にある学校の校庭から見たオリオン座。
寒風にも負けない、素足にルーズソックス。
フワフワの新雪へダイブした、ほろ酔いの夜。
初雪に残る娘の小さな足跡-。
どの季節よりも鮮明に覚えている思い出が気づかせてくれた。
あれ?私、冬…好きかも。
   
   
   
柾谷周子

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