パーフェクト・ボディのいい奴

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季間に一度のリレーコラム!
トークとはまた違った読み物を綴るパーソナリティーの一面をお楽しみください。

第15回は、八奈見條史。

 

 

 

”パーフェクト・ボディのいい奴”

横浜で貧乏生活をしていた頃、テレビがなかった。
いや、厳密に言うと存在した。
商店街のくじ引きで当たった当時最も小さいサイズの1インチの液晶テレビだ。
この小さい機動力抜群のこいつは、完全に電波を受け取れない。
人影がうごめくラジオであった。
これでよくプロレスを見たが、どれが鶴田でどれがハンセンか区別できない。
それでもこれでしか受信できない訳だから友人達が来た時など6人でこの液晶テレビに声援を送っていた。
こいつは私の自慢だった。
ラーメンを作りながらでも見られるし風呂場にも持って行ける。いい奴。こいつさえいればテレビなんていらない!本気でそう思っていた。
私ん家に大きいテレビがやって来た。
いい奴ほど短命なのは人間だけじゃないのかもしれない。

   
   
八奈見條史

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