「奴の名は。」  八奈見條史

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季間に一度のリレーコラム!
トークとはまた違った読み物を綴るパーソナリティーの一面をお楽しみください。

第3回は、八奈見條史さん。

 

 

 

 

「奴の名は。」

いつも不思議に思っていることがある。
路上のセンベイ靴下だ。
一体どうしたんだ彼は。
どこからやってきたのかよく路上に落ちている。カキカキに固まって体をくの字に曲げて片方だけで。
何してるの彼は?持ち主はどーした?
彼も本意では無いだろう。本来彼は左右揃ってやっと一人前なのだ。
この間近所の子供が遊んでいたを見かけた。
「ブーメラン!」子供の手にはしっかりとセンベイ靴下が握られていた。
私は目からウロコがたくさん落ちて後片付けが大変になった。
彼はもう靴下じゃないんだ。つまらない事に拘っていた自分が恥ずかしくなった。
子供は自由だ。
その子にブーメランと呼ばれた時、靴下は新たな命を吹き込まれたのだ。
子供ってスゴイ!頑張れブーメラン靴下!
  
  
  
八奈見條史

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